ユッケ専門店「55ユッケ」です。
ユッケについてのためになる情報を発信しております。
妊娠中のお客様から「ユッケって妊娠中に食べても平気なの?」という質問を受けることがあります。
今回はユッケが妊娠中に食べてよいのか?
解説をしていきます。
妊娠中の女性が生肉を摂取するリスク
結論からお伝えすると妊娠中にユッケなど火が通っていない生肉を食べるのは良くないです。
妊娠中の女性が生肉を摂取することによる主なリスクは、食中毒です。生肉にはサルモネラやリステリアなどの細菌が存在する可能性があり、これらの細菌が食材から体内に侵入することで食中毒のリスクが高まります。食中毒は母体だけでなく、胎児にも影響を及ぼす可能性がありますので、慎重な食事選びが必要です。
特に、生の魚や生肉、生ハム、生ハンバーガーなど、加熱調理されていない肉類は避けるべきです。これらの食品には感染リスクが高い可能性があります。また、妊娠中に魚介類を摂取する場合にも、生食や半生の状態は避けるべきです。加熱調理されていない魚介類には、寄生虫や細菌が存在する可能性があります。
妊娠中に安全に肉を摂取するためには、肉を完全に加熱することが重要です。加熱によって細菌や寄生虫が死滅し、食中毒のリスクを低減することができます。肉の内部温度が70度以上に達するまで加熱することが推奨されています。
妊婦が注意しないといけない感染症の種類とは
妊婦は免疫力が低下しているので、通常の生活と違い注意しないといけないです。
特に感染症にかかってしまうリスクがあり、胎児への影響が出てしまいます。
以下にて、主な感染症について解説をしていきます。
サルモネラ菌感染
生卵や十分に焼かれていない鶏肉などを摂取すると、免疫力の低下した妊婦や高齢者はサルモネラ感染症にかかりやすくなります。感染後の回復には時間がかかる場合があります。症状が軽いこともありますが、卵黄のかかったご飯や半熟卵、スクランブルエッグなどは妊娠中は避けましょう。強い下痢によって流産や早産のリスクがあり、出産時に赤ちゃんに感染すると重症化する可能性があります。
トキソプラズマ感染症
中までしっかり火を通していない牛肉(レアのステーキ)、豚肉、生ハム、ユッケ、レバ刺しなども妊娠中は摂取を避けましょう。妊娠中に母体がトキソプラズマ感染症にかかると、流産や死産の原因になることがあります。
リステリア菌感染
生牛乳やスモークサーモン、プロセスチーズ以外のナチュラルチーズ(カマンベールやモッツアレラなど)は製造過程で加熱処理されないため、妊婦や高齢者がリステリア菌感染症にかかるリスクが高まります。健康な成人の20倍の感染リスクがあるとされています。妊娠中はこれらを避けましょう。感染すると高熱や嘔吐、下痢が重症化し、致命的な場合もあります。また、流産や早産を引き起こす可能性があります。市販のプロセスチーズは安全です。
水銀
マグロやキンメダイ、メカジキなどの大型魚を一週間に一度、80gまで摂取するようにしましょう。多量に摂取すると胎児へのメチル水銀による神経障害や発達障害が起こる可能性があります。
トキソプラズマ感染症についての概要
ユッケ(生肉)を食べることによって感染する恐れのあるトキソプラズマ感染症について詳しく解説と予防法を解説いたします。
トキソプラズマ感染症は、原虫であるトキソプラズマ(Toxoplasma gondii)によって引き起こされる感染症です。
トキソプラズマとは?
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)は、環境中に広く存在する原虫の一種です。この原虫は、ネコ科動物を最終宿主とし、その排泄物に含まれるオーシスト(感染性の包嚢体)を通じて感染が広がります。さまざまな温血動物、特にネズミや鳥などを中間宿主として感染が進行します。
感染経路
トキソプラズマ感染症は、以下の経路で人間に感染する可能性があります。
感染食品の摂取: 生肉や十分に加熱されていない肉類の摂取により感染することがあります。特にレアのステーキや生ハムなどがリスクとされます。
汚染された飲食水: トキソプラズマが水中で存在し、飲料水や食品の洗浄によって感染する可能性があります。
ネコの排泄物との接触: ネコの糞便に含まれるオーシストが環境中に広がり、これに触れることで感染が広がる可能性があります。キャットリターの交換や庭仕事の際に注意が必要です。
妊娠に伴う感染: 妊娠中の母親から胎児へ感染が移る可能性があり、胎児の中枢神経系や臓器に影響を及ぼすことがあります。
通常、免疫力のある成人では感染しても症状が出ないことが多いです。しかし、免疫力が低下している人々や妊娠中の女性では以下のような症状が現れることがあります:
発熱
筋肉痛
頭痛
のどの痛み
腫れたリンパ節
予防方法
トキソプラズマ感染症の予防には、以下の点に留意することが重要です。
肉の適切な加熱
牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類は十分に加熱して食べることで感染リスクを減少させることができます。
食材の洗浄
野菜や果物は充分に洗浄してから摂取することで、汚染リスクを軽減できます。
ネコとの接触に注意
ネコの糞便との接触後は、手を十分に洗ったり、手袋を着用したりすることで感染を防ぐことができます。
最後に
今回はユッケが妊娠中に食べてよいかを記事にさせていただきました。
ユッケは妊娠中には控えていただき、ご出産後に召し上がられることをおすすめいたします。
また、ユッケ専門店「55ユッケ」では、厚生労働省の新基準をすべてクリアしており、安全にユッケを提供しております。
新鮮なユッケをお家で味わってみませんか。